後記というより余談

手元にあるCDの中に、併録で同じくチャイコフスキーの手による弦楽セレナードが入っているものがある。この曲の冒頭部分は、今やTVではすっかりお馴染みになっていて、逆にこの曲を聴くと笑ってしまうことがあるという困った(笑)代物になってしまった。
しかしまぁ、どう「お馴染み」なのかという方もいるだろうから、とりあえず以下の台詞を思い出していただきたい。
「悟空、沙悟浄、あと、あの、ブタ・・・」
「おいサル、草履を持て!」「それが人に物を頼む態度なの?」

♪ちゃーーーーちゃーーーーちゃーーーーちゃーちゃーちゃーちゃーーー・・・・・

そう、「オー人事オー人事」でおなじみ人材派遣会社・スタッフサービスのCMで使われているアレである。正直いきなりアレは焦ったわー・・・。何度見ても凄い選曲だ。
最近はもっとネタがシビアになってきてるのが個人的には笑えるが、派閥争いなんて未だにやってる連中がいるんだね、と思うといろいろと思うところがなくもないです。派閥争いと飲み会には基本的に関与しない主義ですから。♪華のパリそばぁ〜・・・

あと、これを書くついででメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を少し聴きなおしてみたが、これはこれで味があるんだよねぇ。特に終楽章は最後の最後に怒濤のクライマックスが用意されていて、非常に聴き応えのあるものになっている。最後に非常に美しい旋律が出現しているのも心憎い。高い教養に裏打ちされ、上品に丁寧に仕上げた(構想6年!)若き秀才の職人芸である。