今週の「ガンダム00」#19「絆」
確か、脚本家・黒田洋介に踊らされるのは、「無限のリヴァイアス」「極上生徒会」に続いて3度目だったか。
「機動戦士ガンダム00」、予想以上だ。
今までは周囲の勢力(特にユニオンのグラハム・エーカー)に目が行っていたが、ソレスタルビーイングのガンダムマイスター4人の人間関係が新たな段階に入っていく瞬間を目の当たりにし、ようやく主役周りが面白いことになってきた。
今まで仲が悪かった刹那とティエリアの意識を「トリニティへの猜疑心」によって少しずつ同じ方向へ向かせ、今回は遂に「刹那とティエリアが自発的にコンビネーションを組む」という流れに持っていく・・・王道だが、これは燃える。
スローネを駆るトリニティ3兄妹の登場によって、物語がいい感じに加速してきた感じがする。
不敵な表情で共闘を喜ぶティエリアが良い。それに答える刹那も。
ロックオンに問い詰められ、刹那はガンダムマイスターとしての自身の内面を吐露するが、以前にしばしば口にしていた「俺がガンダムだ」の意味もこれで分かり、刹那の主役としてのアイデンティティも確立されてきた感がある。
前回アレだったルイス関連も、それなりに進展が望めそうな雰囲気に。
放送当初「地味なガンダムW」と言っていたが、その見解を上回り始めている。
残り数話で第1シーズン終了になるのだが、果たして残る話数で何をやらかしてくれるのか、期待してしまう。
どうでもいいが、ロックオンの本名「ニール・ディランディ」を一瞬「ニール・ギャランドゥ」と聞き違えそうになったというのは内緒である。