最近の「BLACK LAGOON」

連載の方がアレです、ロベルタさん戦闘開始からしばらく経過しておりますが、なんか無茶苦茶になってますね。今回の話はリアリティよりデタラメなノリを重視したんだと理解しちゃいるんですが、それにしたってバレットM82片手撃ちはさすがにやり過ぎだろうという気がせんでもないです。
口径12.7mmの重機銃用弾薬を使い、障害物もろとも標的をぶち抜く長距離狙撃銃として生まれた*1現代の対物ライフルたる本銃ですが、この口径になると人間に当たるとその運動エネルギーで人体が破裂しかねないという話もあります。
そして劇中では、至近弾をまともに喰らった相手が盛大に爆ぜるという描写が。着弾点を中心に消滅する勢いでやらかしております。

現時点で、今回のロベルタ復讐篇*2の手前までのエピソードは(単行本巻末のネタを除いては)全てアニメ化されていますが、もしブラクラアニメのシーズン3が実現するとしたら、やはり原作はこのロベルタ復讐篇なんでしょう。そして映像で盛大な人体破裂が来ると。
ガンダムSEED」におけるジェネシスの悪夢再びですね。アレは見ててきつかった覚えがあるんですが。年々グロ耐性が落ちてきてるんですよ、俺。*3

ブラクラの各エピソードは大きく分けてバカ系とダーク系の両極端に分かれると思うんですが、今回のはどっちかというとダーク寄り、結構大真面目な話かと。アクションは荒唐無稽にも程がありますが、ロベルタさんの掘り下げや合衆国の暗躍、三合会の*4思惑など複雑な事情が絡み合っている状態。その中で、ではロベルタやガルシア坊ちゃまにどんな救いがあるのだろうかというお話になっておりますね。

というか、ロベルタ死亡確定だろ、これ。初登場で多大なインパクトを読者に与えたあの必殺メイドの再登場が、こうも救いの無い話というのは・・・まぁ作者の趣味を考えればさもありなん、と言ったところか。

以下私信を兼ねる。少し前に本作を人に薦めたが、言い忘れていたことがある。まず本作は「はじめにバカありき」であるということ。基本的にはB級アクション映画的バカノリが土台になっていると感じる。*5あと、出来れば「デスペラード*6とか「男たちの挽歌」とかを楽しめる素養があったほうがいい。あとタランティーノとかペキンパーもかな。

・・・少し前にサム・ペキンパーの映画を観て勉強するって某所で書いたのを忘れていた。なんという失態だ!万死に値する!

*1:そもそもこんな大口径を用いているのはそのためだと聞いている。別に対戦車ライフルとして生まれてきたというわけじゃないと記憶しているのだが。

*2:・・・と書くと「エアーウルフ」後期シーズンを思い出すのは俺だけではないはず。復讐篇はあんまり面白くなかった。

*3:銀河英雄伝説」のバーミリオン会戦ですらもう無理。帝国の艦内で内臓ぶちまけとか同盟の艦内で焼死とか結構キツイです。

*4:「さんごうかい」と打つと綺麗に変換されるんだな、これ・・・

*5:ここで注意しなくてはならないのは、俺がこういうときに使う「バカ」は褒め言葉であるということを忘れてはいけないということ。

*6:最近何かの映画のポスターで名前を見かけて思い出したんだが、「デスペラード」におけるサルマ・ハエックのエロ美しさは異常だと思います。