デス種2話。

要人としてあまりにも迂闊な言動が多いカガリ。今回思わずアスランの名前をもらしてしまう。それが今後のレギュラー陣に悪い影響を及ぼさなければ話としては失敗。アスランの立場ってもんを考えるとな。常識的に考えれば彼はあの場で射殺されてもおかしくない立場なのだから。国家の裏切り者を、撃て、ルナマリア!(笑

冗談はさておき、アクションはなかなか。前半の地上戦では射撃から格闘まで見せてくれて、映像的には熱いものがあった。ただ、ガイア変形しすぎ。いちいちくるくる変形せんでもいいってば(つーか見づらい)変形動画もしょぼいし。

後半空中戦になるととたんにつまらなくなるね。

ミラージュコロイドを駆使し、先鋒として隠密っぽいMSを先行させ破壊工作、主力MS部隊は汎用量産機にキャノン実装で多少強力な目標との戦闘も想定しているかに見える。
存在する設定を生かしてちゃんと「戦術」をやっているのは評価すべきポイント。対応されるより先に叩き潰す速攻こそ奇襲の基本。まして潜入工作で新型機体かっぱらってるんだし。

ただ、最大の誤算が一つ。潜入工作員(内通者?)の手引きがあっての奪取作戦にしては、情報が不完全。それってどうよ?インパルスだけ知らなかったってのは無理がないかい。秘密の新型にしてはやけにあっさり出てくるし。ここは「パイロットを4人送り込んだが、なんらかの事情でインパルスだけ奪い損ねる」という流れの方が無理なく観られたのでは?前作のザフト突入部隊はストライクだけ奪えなかった。これはストライク奪取担当のラスティが死に、しかも近くに魔乳やキラがいてストライクが応戦したからだ。今回も似たような流れで別によかったんじゃ・・・


キャラ描写。「死ぬ」ということに異常な恐怖を覚え錯乱するステラ。でも、そのことの説明が足りない。あのシーンは「強化人間」というものがどういうものか(薬物投与とマインドコントロールによる強化)がわからないと生きてこないので、今後きちんと描写することが義務になるわけだが、どうだか。ただ、ステラの錯乱を(ニダ助のイヤミによる偶然とはいえ)撤退の助けにしたニダ助&オクレは考えて動いているといえる。タナボタ状態の上にトラウマで錯乱って状態すらとっさに利用するほどの機転と狡猾さが彼らのキャラ立てになるのならそれはそれで面白い。
新型3機を捕獲しなければならないという命を受けているシン。そうか、それでソード装備ってんなら頷ける。MSの手足をソードで斬ってでも破壊せずに押さえ込むことができれば捕獲はできるわけだし、襲撃の裏を調べるために新常夏3人を尋問だってしたいわな。
捕獲が難しい、なんでこんなことになるんだと文句を言うのも、シンの立場=状況がほとんどわからない一兵卒の目線なら当然か。上官に喧嘩売っちゃいけないけどね。でもザフトは階級のない軍隊だからいいのか。
謎の仮面・ネオとザフトのザク搭乗者・レイが感応する。ニュータイプかよ。なんだかなぁ。前作の狂うぜvsフラガマンみたいなのはカンベン。でもやはりネオ=フラガマンでしょうな。

あと、タリア・グラディス艦長のことで一言・・・「小山さん、やる気ないでしょ?」
現場にいつまでもいるギルバートに関しては「それだけ民衆が大事(最低でも建前上)」な人ということで。

ツッコむべき場所がある反面、メカバトルで楽しませてくれる部分もあり、今回はまずまずの出来。徹底的に叩こうという気にはならなかった。今回はそれなりに見応えがあったのだ。このレベルの内容を「ガンダム」に望んでいた人も多いはず。
さて、ここから落ちるのか、それとも・・・?とりあえず後で見直してみるか。