{music]チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 作品35

今では「3大ヴァイオリン協奏曲」のひとつとしてあまりにも有名な本作も、完成直後はずいぶんひどい扱いを受けていたものだ。
なんでも、この曲をロシアでも有名なヴァイオリン奏者に捧げたところ、「気にいらんな(byシャア)」とばかりに3年ほど放置されてしまったというのだ。
結局、それを、チャイコフスキーの友人である若手奏者が演奏するということで、完成から3年半後ようやくウィーンでの初演に行き着くものの、今度はその筋の有識者に酷評されまくったりで、踏んだり蹴ったりの数奇な運命をたどった曲なのだそうだ。やっぱロシアの曲はゲルマン人には(略

そんな曲がなんで現代に生き残ったのかは定かではないが、現在の評価は当時とはまるっきり逆、一説によればプロのソロヴァイオリニストにとってはスタンダード扱いですらあると言われているとかいないとか、そんな話もあるくらいだから世の中はわからない。
ちなみに、結局チャイコフスキーは、初演を引き受けてくれた友人にこの曲を捧げることにしたそうだ。まぁ、それでいいと思うよ。決して悪い曲じゃないどころか後世に残る名曲にもなるほどのものだし、酷評される筋合いはなかったよな(笑