隠しダイアリー・22「エ  ン  ド  (文字色指定:緑色)」


あの人は例の彼とのつながりが永遠に消えないものであるといい、そのことで俺が心を病むのなら、と別れを切り出してきた。
そもそもこれは誤解で、例の彼がここを監視していると思い込んでいたのが原因だ。けど、それは何かの間違いであったらしく・・・

何はともあれ、俺はそのことについて「何故それをどうにかしてくれないのか」と問い質し、そのことについては「どうあっても消せない」と返された。
そしてこの関係は、あの人の一方的な論理で終わりを迎えた・・・のだろう。

まだ実感が無い。諦めきれていない。深い因縁を持つという例の彼と別れて俺のもとに戻ってきたのは、どんな因縁でも消せない絆を信じて関係修復に挑もうという誓いの証だったはず。
やはり、こんなもんなんだろうか?結局この程度のものが俺にとっての恋愛の上限なのだろうか?

もう何もわからないし、行動する力もない。生きているのも苦痛になってくる。
誰かあの人に言ってやって欲しい。こんなくだらない誤解を話して解決するだけで済むのに、何故そうまでして関係を終わらせたがるのか。俺は本当は愛されていなかったのか。

あの人がこんなにわからなくなったのは初めてのこと。そして俺はこれ以上前に進めなくなってしまった。
今後更新がなければ、生きていないかもしれない。生きていくのに、今度こそ疲れた。

前世だの運命だの・・・もううんざり。俺はこの道、運命を、あの人と二人の手でつかみたかった。でもそれももう終わり。振り子は逆を向いて振り切ろうとしている。もし俺にその気があれば、この日記が更新されることは二度とないだろう。

(2007・04・12)