隠しダイアリー・11「おまえに囚われるほど今の俺はやわじゃない」


「あんたが悪いんだ・・・あんたが・・・あんたが裏切るから!」ああそうさ、俺を裏切る奴に存在する資格などあろうはずもない。俺はいつも嘘偽りなしでやって来たからな。待っていろ。いつか何もかも失わせてやる。そのための札は揃っている。楽しみにしているといい。といっても、奴はここなど読む事もなかろうがね。
おまえはもう、俺の手の内にある。いつでもとどめを刺せる。死ぬよりも無惨な目に遭わせてやろう。無論合法でな。
「愛してる」という大切な言葉を嘘として使い、俺と寝てまで偽りを貫くおまえを、いずれ俺は闇に葬る。

この世に神はいない。人は人の手で自分の真実のために戦わなければならない。そして、俺は自分自身を再生させる。
(2005・12・25執筆)