隠しダイアリー・7「思考テスト」


今週は出歩いていて暇がないと言われていたので何も言わないつもりだったが、家の用事とかでなく男の友人が来ていて、今週はずっとその人と会ってるのだそうだ。あちらの日記の記述のせいで一瞬嫌な予感がしたがあっさり否定されている。それにしても、いやに親密だな。そういうもんなのか。毎年このシーズンになると同じ様な事になっているが、毎年周囲が公認で会っているって事か。んー・・・ねこベや常連の大阪デコ祭りオフみたいなもんか?そういう事なら、俺も3年前の今ごろに仙台で堀島さんと飲んだりして、仙台ゲーセン事情を案内されている。似たようなもん?もちろん堀島さんとは何もないわけですが(笑

今回の話は、昨年の俺の再現なのだろうと考えてみた。
確かに、以前俺の周辺に一斉に女性が現れ、あの人との関係にヒビが入ってしまった事がある。だが、あの時俺は彼女の信頼を得るための行動を惜しまなかった。その結果、今まで関係を続けて来たのだ。その逆だろう。
ただ、俺の時と決定的に違うのが、彼女の姿勢である。
俺は他の女性たちに対して一線を引いていたが、彼女がその線を引いていたかどうか分からなかったのだ。それは後になって聞いた話で初めて判明するのだが、彼女のスンホンへの熱狂+それに似た男の存在を思うと、本当に俺放置されてんなー、と思わざるを得ない。
単にタレント好きってんなら分かる。だが、そのタレントへの熱のあまり俺の話を無視し、しかも以前親しかった男に似ているという事になると、じゃああんたは俺じゃなくてそいつがいいんかい!とツッコミの一つも入れずにはいられない。

実は、ここ2週間前後、自室では刃物を持ってない。持ったら自分の顔を切りそうだからだ。あの人に好きだと言ってもらえた顔にようやく自信を持てるようになって来た。そこにこの冷や水である。俺の顔より好きな顔への嫉妬、憎悪。日本に浸透し悪事を働いている在日朝鮮・韓国人への憤り、苛立ち(国というスケールの大きな話をするつもりはないが、普通の日常に潜みあれやこれやの信じられない悪事をするのが大抵あっちの人。人種差別は反対だが実際に「日本人の想像の斜め上を行ってくれやがる人種」である事実は否定できない)。あの人に好きになってもらえないものに何の値打ちがあろうかと思う事も一度や二度じゃない。姿見に映る自分の顔が、日を追うごと鬼になっていく。
あの人と知り合って、ちょっとは穏やかになったと思った顔が、また怒りの顔へと変わっていくのを見て「所詮俺はこういう奴なのだ」と思うようになった。

それにしても、なんであの人はいちいち俺と別れたがるんだろう。男には女の考えてる事は分からない。ただ、以前あの人が感じたのと今俺が感じているものは同じ様な感情だろうな、とは思う。あの人は俺を信じてくれているというのは分かった。今はあの人にちゃんとした説明をしてもらいたいと思う。特に「俺への気持ち以外は恋愛感情じゃない」というのなら、何故熱狂のあまり俺を忘れるのか説明をしてもらえると。

ただ、いずれにせよ俺の値打ちなんざ知れているとは思うがね。

よし、用意は整った。後は行くだけだ。会えるかどうかは、あの人の気持ちにかかっている。


(2005・12・15執筆)