ガンパレ記。

というわけで、ちょっとプレイ内容を「キャラの目線で」書いてみよう。プレイヤーは瀬戸口隆之*1、スタート直後から人事異動してもらいスカウトに。毎日トレーニング。そんなある日・・・。

一九九九年3月20日

甘かった。壬生屋*2の突出を抑えるために重装備を与え、自身は戦場での戦術を鍛えるために、準竜師*3に陳情してウォードレス*4「可憐(本国仕様)」を得たが、俺の能力では大鉈*5一本で何が出来るわけでもなかった。戦闘に出た戦力も予想を遥かに下回り、相手はついにミノすけ*6を大量投入して来た。壬生屋との連続斬撃でようやくミノすけ一体を殺ったが、同じころ、その向こうで最初の死者が出た。
士魂号2番機の狩谷*7だった。ミノすけとナーガ*8の集中攻撃をまともにもらって、狩谷は死んだ。そりゃそうだ、脚の不自由な彼はウォードレスを着られない。機体を捨てて逃走する事もままならないのだ。クソっ。
とうとう死者が出たか、と思う暇もなく、奴らは次の獲物に襲いかかった。滝川*9の乗る士魂号3番機*10があっという間に炎に包まれる。
だが滝川は無事だ。よし、俺が切り崩しに行ってやろう。ちょっとはマシになるだろうし、壬生屋もいる。後ろは味方しか居ない。うまいこと逃げてくれよ・・・。
しかし、友軍の支援むなしく、彼も集中攻撃に耐えられず撃破された。

準竜師から、ようやく撤退命令が下る。遅いのにも程がある。全力で走った。クラスメートを二人も殺った奴らに背を向けて、である。

戦闘終了後、善行*11司令の「戦場の生存者を探せ」という命令に従い、現場を見て回った。そこで見つけたのは、虫の息の滝川。その死に際を看取ってから、帰った。
今まで安定して勝利を重ねて来た小隊にとって、突然の危機だった。帰路についた誰もが、悲しみと恐れを覚えていることだろう。

3月21日

昨日の小隊主力のダメージはあまりにも大きかった。人型戦車の搭乗者も、もういない。誰もが、死んだ2人の事を考えている。

俺は戦車搭乗者の資格を得る為に、早朝からハンガーに詰めていた。とりあえず、資格を得るに足る自主トレーニングを済ませたと同時に、幻獣襲来の報が入った。ポジションはスカウトのまま。俺の無力を思い知らせてくれた「可憐・本国仕様」のまま戦場に向かえ、という意味だった。

昨日は戦車3体を中心にしていた戦力が、今日は支援ヘリに支えられたウォードレス隊で形成されている。相手はやはりミノすけ、ナーガ、キメラ*12を中心にした群れ。しかも戦端が開かれた瞬間に、奴らの増援が来るという情報が入っている。やるしかなかった。
ヘリがミサイルをばら巻き、ストライカーD*13を装備した兵士たちが進軍する。120ミリ砲の嵐に支えられ、俺は最先頭に立った。目の前にはミノすけ、ナーガ、ヒトウバン。

そこからはもう必死だった。ミノすけのパンチを一発もらい、大きなダメージ*14を受けたものの、後は相手の攻撃を次々に避け、振った刀を返しては斬り続け*15、奴らのどてっ腹に大鉈を突き立てて回った。増援到達前に相手が撤退を始めたが、それらも追って次々に殺ってやった。増援の逃走路を塞ぎ、それを斬り捨てさえした。奴らを1体でも多く沈める・・・それだけしか頭になかった。

全体撃破数、増援合わせて28体。うち俺はカトラス一本で8体を葬っている。スカウトは最後までスカウトでいた方がいいんじゃないだろうかと思い始める。

3月22日

もはやなりふりかまっていられない。昼間から田代*16相手にケンカをふっかけ、捻り倒して自慢のグローブ*17をいただく。彼女には悪いが、今の俺には力が必要だ。
周囲の目も無視して、開発技能を習得すベくハンガーにこもる。

3月23日

ここ数日の戦闘で、火の国の宝剣勲章を受勲した。小隊では俺が初めてらしい。
小隊の立て直しが進む中、開発技能を習得すベく一人ハンガー入り。あと一押しという時に召集がかかった。善行の野郎・・・。
今日の戦場は人吉市。歩兵用大型レールガンが使えるので、先任の若宮*18と二人で運用。行軍歌を歌うかどうか、という話になったので、歌う事にした。奴らは逃さん。残さず殲滅する。行くぞ、若宮。
3体の士魂号が進むのを高台から見下ろし、レールガンの発射態勢に入る。
的を狙って、一発一発撃ちこみ、倒す。が、途中レールガンが高台から降りてしまった。目の前で他小隊の兵が死ぬのを見てしまった。改めて砲撃ポジションを取り直す途中、敵の増援が接近中との情報が入った。増援到達前に全滅させられるか?試してみるのも悪くはないな。
砲弾が切れた。残りはゴブリンリーダー*191体。よし、やれる!と思った瞬間、突如周囲に幻獣の群れが。大半はゴブリンとヒトウバン*20だが・・・まずい、ゴルゴーン*21がいる!俺は砲座を降りて抜刀し、背を見せているゴルゴーンの1体に走り寄ったが、それは速水の3号機が先に倒してしまった。後は任せよう。俺が行く前に連中が倒してしまうだろう。
・・・基地の方では、萌*22に何かがあった、らしい。が、俺にはあまり関係ないだろう。正直、それどころじゃない。

そして、俺はさらに戦いに慣れていく。

3月24日/トライ1

みんなはまだ死んだ二人の事で暗い雰囲気*23になっている。昼飯もそっちのけでハンガーへ。
深夜まで詰めて、ようやく開発技能を全て習得*24した。あとは自主トレをして帰ろう。

23時すぎ。ちょっとしたトラブルで仲たがい*25してしまった相方、森*26に会いたく*27なって、プレハブ*28の前に走った。
そこで俺を待っていたのは茜*29だった。奴はついに、芝村*30を叩くための行動を始めると言った。何をしようというのだろうか。
気を取り直して、森を探す。・・・いた。一緒にヨーコさん*31まで。
最悪。また同じ面子で争奪戦になってしまった。*32田辺*33に謝り方を問いに行ったら、田辺の様子が変だ。なんとなく、好きな人について聞いてみると、それがどうやら俺らしい。

頭痛がして来た。もういい、自主トレに励もう。

3月25日/トライ1(終了)

勲章授与式。茜が準竜師暗殺にかかるが失敗、逆に殺されてしまう。そして、その手引きをしてしまった俺も・・・。*34

3月24日/トライ2

昼間から茜が恐ろしい話をしている。ついでに森とヨーコもまた争奪戦をやっている。もうイヤになって、俺はハンガーに詰める事にした。
見てしまった。士魂号たちが悲痛な声をあげんとしている、その瞬間を。原*35が俺をひどく冷静な目で見つめて来る。あ、いや、何も見えないってば。
やはり深夜までかかって、開発技能を習得。さぁて、あとは自主トレ自主トレ。

3月25日/トライ2

授与式。茜が準竜師暗殺を実行しようとするのを、俺は止めた。準竜師にはお見通しだったのだ。だから止めた。
気持ちは分かるが、今戦力を減らしたくはない。その悲しみを、他の何かにぶつけてくれ。
昼に準竜師に陳情する。その後は、イヤな事を忘れるために自主トレに専念。

3月26日

朝のホームルームの後、目の前に何かが差し出された。勲章に似ていて、上の方には「えらい」と書かれている。みんなの手作りに違いない。なんだか、ちょっと嬉しかった。*36
いつも付きあいの悪い俺に気を使ってくれる仲間たちのために、陳情した新装備を用意する。新型ウォードレス「武尊」。これで標準的な歩兵の武装を持って戦場に行くつもりだ。
夕方、速水*37が一緒に仕事をしようと誘って来た*38ので、二人でグラウンドに行き走りこむ事にした。
走っているうちに日も沈み、ついでに速水に家事のいろはを教わって*39いると、放送が流れ出した。出動指令だ。早くも新型ウォードレスの性能を試す事になった。

今回はほとんどゴブリンとヒトウバンしかいない。せいぜい「きたかぜゾンビ*40」がちょっと混じっているだけなので、早々にレールガンを降車して前進。
それにしても、凄い踏みこみの速さだ。あっという間に幻獣の群れの中に飛びこんでしまった。周囲で士魂号が幻獣を倒しているのに混じってアサルトライフルを連射し、3体を倒した。あっさりしたものだ。
これなら、もっと戦えそうだ。

*1:声:梅津秀行。飄々としたナンパ師、と見せかけて実は非常に深い男。もっとも、今回はプレイヤーだから関係ないのだが。

*2:壬生屋未央(声:佐久間純子)。古い名家の娘で剣術の使い手。一見頭のカタい優等生タイプに思えるが、実はボーイズラヴ趣味の腐女子。突撃好きなためしょっちゅうピンチになるので、対処として装備を重くしてやっている。

*3:芝村勝吏(声:大川透)。「準竜師」はこの世界の日本軍(人類軍?)の階級。面白いオッサン。ソックスハンターの一員。

*4:パイロットスーツであり同時に戦闘服でもある。

*5:専用カトラス。可憐(本国仕様)にはこれとシールドの他に武装が存在しない。

*6:格闘戦を得意とする幻獣・ミノタウロス。人型戦車並みのサイズの大型の2足歩行獣。「ミノすけ」は通称。

*7:狩谷夏樹(声:保志総一郎)。車椅子に乗っている脚の不自由な少年。今回のプレイでは、いつの間にやらパイロットに。

*8:ひょろ長い幻獣。歩くレーザー砲台。

*9:滝川陽平(声:山口勝平)。ロボ好きの熱血少年。ファーストプレイでは世話になる。

*10:何故かそういう人事になっていた。

*11:善行忠孝(声:樫井笙人)。小隊長。顔を赤らめられると非常に「らしい」。短パンのおっさん。おっさんって年齢ではないが、やはりおっさん。

*12:やや大型の3つ首の幻獣。それなりに強い。

*13:ウォードレス「可憐D型」の通称。こちらは120ミリ砲をソウドオフしたものを両腕に吊ってある砲戦仕様。強い。

*14:ちなみに503ダメージ。下手すりゃ瀕死。

*15:戦闘コマンド「返し刃」。普通の剣攻撃の直後に入れると「振り下ろした刀身を返しさらなる斬撃を行う」攻撃になる。剣攻撃に入れると多彩な連続斬りが出来る。

*16:田代香織(声:高乃麗)。素手の威力は小隊一と言われる。その手にはある秘密が・・・。見た目はヤンキー(笑

*17:「ライダーグローブ」。攻撃力+255のパワーアイテム。

*18:若宮康光(声:森川智之)。いわゆる「軍曹殿」。その正体はクローン兵士らしい。

*19:雑魚の上位種。やはり雑魚。

*20:双方とも雑魚。パンチやキックで一発。

*21:自走ミサイルランチャーのような存在。突進も強烈!

*22:石津萌(声:大谷育江)。いじめられっ子の呪術少女。

*23:場には「雰囲気」があり、いろいろな理由によって状態が変わる。「Hな雰囲気」での台詞回しのエロさは必見。何故これがソニーのチェックを通ったのかが理解出来ない。

*24:技能レベル3に到達させた状態。

*25:2人以上の異性に好かれると、本人そっちのけでその相手キャラたちが争いを始めてしまう「争奪戦」。正直ガンパレをやっていて最も面倒な状態のひとつ。実はちょっと前に森とヨーコさんで始めてしまっており、非常にまいっている。

*26:森精華(声:西村ちなみ)。整備マニア。ツンデレ。頭のカタい女。地味だがとてもよい子。ムーミンに似ているという説あり。

*27:今回のプレイでは、恋愛関係は森にしようという方針。いつもは舞なんですがね。でも提案「あやまる」を持っていないためどうにもならなそう。

*28:小隊のベースは女子校の校舎裏のプレハブの建物である。この女子校自体も、別の戦車隊、歩兵隊の集合体(連隊規模くらいか?それとももっと大きい?)である。

*29:茜大介(声:阪口大助)。見た目は美少年だが、裏は情報に通じたとんでもない奴。腹黒い性格だが、でもまぁ、案外憎めない気がするのだが・・・誰かに似てるなぁ、コイツ。森精華とは姉弟

*30:準竜師の方ね。

*31:ヨーコ・小杉(声:佐久間レイ)。小隊のみんなを温かい目で見守る慈悲深いお姉さん的人物。言ってる事は電波だが真理を突いている。血縁にショーとかケインとかはいない。

*32:実は2回目。

*33:田辺真紀(声:増田ゆき)。不幸が服を着て歩いている少女。メガネっ娘。提案「あやまる」を持っている唯一の人物。

*34:準竜師暗殺イベント。茜が実の母の恨みを晴らそうとする。素で忘れていたが、これが始まるとゲームオーバーになる。

*35:原素子(声:篠原恵美)。整備リーダー。もはや言うまでもない悪魔のような女。刺されないように。

*36:「手作り勲章」。何人かのクラスメートからの友情評価がある程度以上になるともらえる。他の勲章と同じ手順で入手。発言力+50。筆者的にはとても好きな勲章のひとつ。

*37:速水厚志(声:石田彰)。ぽややんな少年兵、一応本編の主人公であり、最初はこのぽややん野郎でプレイする。かわいいっちゃーかわいいんだろうが、その本当の力は想像を絶するものである。

*38:提案「いっしょに仕事」。提案した人かされた人の担当の仕事を一緒にやるという内容。友情を深め、相手の提案コマンドや技能を教えてもらえる大切な提案。

*39:家事技能。材料があれば食堂で自炊出来るので、体力を失った時に使うフード系アイテムを自前で用意出来るようになる。

*40:人類軍の汎用ヘリ「きたかぜ」が幻獣になってしまったもの。よって性能はきたかぜに準ずる。