「電車男」OPの話。

http://homepage2.nifty.com/kugo/050701.htmにて電車OPと元ネタの似ている点をピックアップしていますな。まぁなんというかまんまだよな(笑)あと、OP観てて気付いたが、クラブセガ秋葉原店とその近くの松屋が描かれていて「うんうん、通ったよなぁアキバ」とか言ってる俺は重傷だと思った。
それはいいんだが、俺としては「誰がこれを作らせたか」が気がかりだった。一応アニメーション制作はGONZOなのだが、発案がGONZOとは思えない。どうやら同じ事を考えていた人は他にいらっしゃるようで、俺の言いたい事も先に言われていたのでリンクしてみようと思う。
http://diarynote.jp/tb/29346/20050726091717がそうだ。

なぜ今ダイコン?

そも、電車男とどうつながるのかが俺には分からない。というのも、電車男とは「世代的に合っていない」のだ。
ドラマ版は今現在(2005年)の話という設定になっている。元の話も2004年の話だ。実話とされる電車男ログによると、04年当時の電車の年齢は22、3才と言われている。逆算すると、電車は1982、3年ごろの生まれという事になる。日本SF大会が大阪で実施された当時*1、電車は生まれて間もないはず。そんな電車のティーン時代に直撃するタイトルは何だろう?

彼はおそらく「エヴァ直撃世代」だ。「オネアミス」は知っていても「大日本」は知らない、そんなライトなヲタ世代であろう事が予想される。要するに接点ゼロのネタが不自然にそこに存在している状態になっているのだ。

何も接点がないものをわざわざ持って来た事からも、このプランがフジテレビによって提案されたものである事は明らか。*2その「ヲタへの無知」とドラマの内容とを合わせると「ヲタへの悪意」を匂わせる図式が浮かび上がる、というのは考えすぎだろうか。
まぁそれは大げさであるにせよ、ディテールの甘さも考えると、いかにも「ヲタなんてこんなもんだろ」という甘い考えが透けて見えて嫌らしい。その姿勢とドラマ全体に漂うあの「キモいヲタを見世物にする」ような展開に妙な引っかかりを覚えてしまう。

ヲタ死すベしという未来

所詮ヲタはヲタであり、理解する必要も、偏見なく受け入れる必要もない・・・フジテレビ的にはそのくらいでいいと言い切られているのと同じなのではないかと思う。何もOPだけの話ではない。ドラマ全体にその匂いがする。それがヲタへの偏見を助長するとしたら?俺はそれを恐れている。まったく、シャレにもならん。

*1:http://www.gainax.co.jp/soft/daicon/what.htmlを参照。

*2:そもそも、GONZOスタッフが知らないわけないだろう?知っていてわざとそれをやって、アニメファンにケンカを売るとは到底思えない。