サンライズ作品の声優たち

新カテゴリを作ることにした。以前から考えていたので。
2ちゃん新シャア専用板のアンチ系スレでの話題なんだが、種/デス種のキャストはどうにも自分の役を把握しきれていないのではないかという説がある。
現実の話をすると、声優がいちいち一つの役に止まっていられるわけではないので、そりゃ把握なんざしてられないだろうとは思う。でも、過去のいろいろな作品での出演者コメントを見聞きしていると、声優さんも案外考えるべきところは考えてるのかもしれないとも思う。

でもなぁ、種/デス種に関しては、不気味な噂が多く飛び交うのは作品への世間の評価を反映した結果なのではなかろうかと疑ってしまうよ。アンチフィルターを抜きにしても、種/デス種のキャラは演じ甲斐がなさそうなものが多くてね。

たとえば・・・

以前関東にいたころ、何気なく「ボボボーボ・ボーボボ」を観たことがあったんだが、あのボーボボを演じている子安武人氏は結構楽しんでるんじゃないだろうか。
同じことが「ケロロ軍曹」のクルルにも言える。あれは絶対楽しんでる。結局、氏の場合「性格俳優」的声優としての地位を確立しうる可能性を拓いたことになる。
美形ライバル役で有名な氏ではあるが、俺としてはやはり「ちょっとイカレた役」が似合うと思う。それも変態、鬼畜のたぐいであればなお良し。昔子安氏がパーソナリティをやっていたラジオ「勇者王への道」でもかなり奇特なお兄さんという趣のトークで楽しませてくれたので、俺としては結構好きな声優さんの一人に挙げたい。

カガリ役の進藤尚美氏の場合だと、もうここでも他でも散々語られていることだが「舞-HiME」の藤乃静留役で一部に強烈なインパクトを与えてしまった感がある。サンライズがイマドキなフォーマットで創ったという意味で話題性もある、一部で人気の作品だけに人の目に付きやすい。その中で良くも悪くも鮮烈な印象を視聴者に与えたキャラだけに、演じている方としてもいい経験になるのではなかろうかと思う。
カガリは嫌いだが静留は好き」という意見も見かけるほどだ。少なくとも、これでファンが増えたのは確か。普段のまったりした調子、女の情念を乗せた艶っぽい声(特になつき相手のシーンで多い)、トーンを落とし凄みを利かせた口調(「ぎゃあぎゃあやかましいわ」とかね)と、観る者にぞくりとした色気を感じさせる声優さんである。地の声は低いらしい。

役者はいいホンと悪いホンの見分けくらいはつくと思うし、演技の抽斗をたくさん持つのは役者にとっては強力な武器になる。ということで、いい仕事にはいい仕事で応えるのが礼節というものだと個人的には思う。
多分出演者の方々も、種/デス種の出演を誇ることはない、と思うなぁ・・・

・・・ああ、結局アンチフィルター全開ですな。
ちなみに、個人的にかなり好きな部類の声優さんでは

  • 「頭のいい、きっつ〜い姐さんといえばこの人!」田中敦子:代表的なところでは草薙素子役があるが、それ以前からその手の役の似合う人でした。主に海外ドラマ吹替でお馴染み。戦う女性がキマる声。
  • 「萌えるヒロインから元気少年までOK!」な半場友恵:最近見かけないが、「勇者王ガオガイガー」直後にNHKからオファーがあったのは有名な話。
  • 「小娘から大人な声まで、実は意外に幅が広い!?」雪野五月:「プラネテス」もよかったが「フルメタルパニック?ふもっふ」のかなめのテンションも捨てがたい!
  • 「主人公から悪党まで、もちろん笑えるキャラも!」な森川智之:最近は洋画でいくつかフィックスを得たようで。「スターウォーズ」の青年時代のオビ・ワンもなかなかいいが、「機動新世紀ガンダムX」のシャギアや「ギャラリーフェイク」の藤田などクールな悪党も似合う。俺的にはイチオシ。「餓狼伝説3」のホン・フゥも実はこの人。海外コメディ「ダーマ&グレッグ」グレッグ役のような笑える役もいい。
  • 「熱血少年から好青年役へ進化!」檜山修之:「プラネテス」でのイケメン優等生・チェンシンの役が似合うとは予想外。「ガンダムSEED」のアズラエルは新境地かも。
  • 「度肝を抜く女の子声まで持つ美少年声の代表」石田彰:「ブランニュースターズ」で爆笑。最近は「舞-HiME」などにも出ている。個人的にはTV放送での「タイタニック」でL・ディカプリオの声をアテているのが印象に残る。フィックス希望。

・・・あたりか。