恒例デス種

では行ってみましょう。
ザフトの陸上戦艦の名前が「デズモンド」と「バグリィ」なのは笑うところですかね。二つ合わせてデズモンド・バグリィ。作家の名前ですよこれ。そのうち「ヒギンズ」とか「マクリーン」「とか「ポロック」なんて名前が出てくるんですかね。

作戦に必要な情報を提供する現地協力者。でも、こういうのは出動前に済ませようよ。
で、ブリーフィング。でもガキの喧嘩で時間を浪費してしまっている。シンといい協力者のコニールといい、何をやっているのかね。後ろで見ている作戦参加者一同はどう思っているのだろう。
それと、アーサーがアホに成り下がってる。どうでもいい部分でほうほうと頷くアーサーはまるでアホの子。

実際の作戦は、敵拠点のある山の中にある廃坑跡を分離状態のインパルスで通過、拠点の陽電子砲に密かに肉薄、これを破壊する・・・というものだが、前回の通り陽電子砲には防衛用に強力なシールドを持つモビルアーマー「ゲルズ・ゲー」を中心にした防衛戦力がいるので、他の部隊がこれと直接戦って引きつけ隙を作り、陽電子砲台から充分引き離した瞬間にインパルスが地下から飛び出て目標を奇襲するという段取り。

で、実際に出ていったシンはブリーフィングを回想するのだが、そんな話いつしたよおまえら?
そんなわけでアスランへの愚痴を散々喚きながら洞窟内を飛行するシン。でも、いくらMSがくぐれない高さの場所があるったって、インパルスが通れるならセイバーだって行けるんじゃないの?シンの愚痴の通り、アスランはやりたくなかっただけなんじゃ・・・

上空での陽電子砲合戦だが、ミネルバがあの図体であの攻撃を回避できるのであれば、そもそも陽電子砲自体なんら脅威にならないのではないかと。MSが数十体で束になってかかるだけで足りる気がする。

さて、地上に飛び出したインパルスですが、両軍交戦中の真っ直中に出てないか?実際、ゲルズ・ゲーもインパルスの出現位置より後ろにいたようだし、アスランたちもゲルズ・ゲー他敵MSと直接戦闘できる(直後セイバーでゲルズ・ゲーに格闘戦を挑んでいる)ほどの近距離。
正直、作戦としては失敗ですよこれ。

地上に出たところでBGMが変わり、インパルスが合体したわけですが、このBGMを聴いた瞬間ある予感が脳内をかすめました。その予感は的中し、ビームライフルを弾き飛ばされたインパルスは腰から接近戦用ナイフ「フォールディング・レイザー」を抜き敵MSのコクピットをひと突き。敵のパイロットがレイザーの切っ先で首をはねられるシーンが。
あのBGMはグロ画像あり戦闘の合図のようですよ。ほら、ザムザ・ザーの時もあのBGM使ってて、機長の体が三方に裂けるシーンがありましたし。

で、結局陽電子砲破壊に成功したわけだが、その結果ガルナハンの市民は連合兵をとっ捕まえて鉄パイプで殴ったり、挙げ句の果てには縛り上げて射殺ですか。ひどいなぁ。
それに、シーン的には「困難な作戦を成功させたシンがガルナハン市民に歓迎される」という部分を表す場面もあっただけに、それとこんなシーンを平行進行してしまうと、場面全体の意味がどっちつかずになってしまうんだが。それとも、連合の連中は絶対悪で、絶対正義たるザフト万歳って流れなのか?それでああやって抵抗できない人間をバンバン射殺して、それでOKなのか?

戦争は惨いモノだといいたいのかもしれないが、それならそれでシンやミネルバ一行にその辺の後味悪い感情を語らせてみたほうがいいんじゃないのか?連合軍を叩き出して調子に乗る市民に「抵抗できない相手まで殺さなくてもいいだろ!」とか言う人がいてもいいんじゃ・・・要するにひとつひとつのカットの統一感、整合性がまるっきり無視されてるようにしか見えないってこと。種だから仕方ないのかもしれないけどね。

次回はインターミッション編のようだが、ついにTMレヴォリューションの西川・・・じゃないや、ハイネ登場。声は西川貴教。ええ、TMレヴォのお猿さん(笑)です。
それと、一部で噂のももいろザクさんに乗って、ミーア再登場。また「L・O・V・E!」っすか、みなさん?
来週は笑いながら観られそうだぞ。

余談・インパルスガンダムの構造

インパルスはコクピットを形成する小型機「コアスプレンダー」と、上半身「チェストフライヤー」下半身「レッグフライヤー」によって構成され、他に武装として背面に装着される用途別ウェポンパック「シルエット」をドッキングさせることができる・・・ここまではみなさんご存じだと思うが、実はこの「シルエット」の合体構造、せっかくの作劇上の利便性をデザインから放棄している。

というのは、シルエットはチェストフライヤーとドッキングする構造になっているので、実質的にMS形態でしか使えない・・・つまり様々な合体パターンを劇中で見せられる可能性が損なわれているのである。
もしシルエットが「合体時背面に露出するコアスプレンダーとドッキングしている」構造だったなら、コアスプレンダー単体でシルエットを装備した戦闘機として使える・・・フォースシルエットならコアブースターにもなれるし、ブラストシルエットなら大火力の攻撃機として運用できるだろう。
今回の話なんかそういうのには最適。セイバーでも通れるかどうかわからないような地下通路ということにして、スプレンダーにブラストシルエットを装備して死角を衝くという戦い方を見せてくれれば「インパルスは多彩な運用ができる機体である」というメカ的な売りを強調できただろう。
現状では3つのシルエット形態しかないが、それに加えて3つの「シルエットスプレンダー」形態が加われば、メカアクションアニメとしても面白く観られるものになるだろう。玩具的観点で見てもプレイバリューが多彩で、プラモなんかもさらにウケが良くなるに違いない。

実際どうよ?「フォーススプレンダー」だの「ブラストスプレンダー」だのって・・・観たくないか?面白いと思うんだがなぁ。