デス種祭り

続き。

OP、ラストの4人+4機の絵に持っていくのが唐突で脈絡なし。絵的にも面白味が・・・

今回全然出番のない主人公、シン。アバンを見るとわかるように、彼は元々オーブ国民である。ナチュラルならザフトにいられる理由がちょっとわからない(能力でコーディネイターに勝てるわけないから隠してもいずれは・・・とならなければ本来の設定と矛盾する)し、コーディネイターだったとしたら彼自身はもちろんあの家族も込みで「あんたらっていったい何なんだ?」となる。
どっちにせよ・・・どうしてそこ=ザフトでインパルスの搭乗者というポジションにいられるのかが、いろんな意味でわからない。
今後描写されるのかどうか、現状では疑う気持ちのほうが強い。

ついでに言うが・・・よく再建できたな、オーブ。前回のアレで壊滅したようにしか思えないんだけども。
あちこちにオーブの技術が流れていることについては、そりゃあ国民が前作で逃げたからだよ。実際の歴史でも似たようなことはあるだろうし。ドイツとかね。
(たとえばドイツのH&K社のアサルトライフルの歴史を辿るとスペインなどに話が流れていて結構面白い)
ただ、流出した技術の転用をやめさせようというカガリの案件は根本的に間違い。見方を変えればオーブによる技術の独占に見えるし、技術を独占して何をしようというのかとあらぬ疑いをかけられるのがいいところ。戦後わずか2年の世界情勢を考えると、あの小娘はどこまでも空気が読めてない。5月18日生まれの女としてはダメだな(まぁ冗談だが、5月18日生まれの女性を知っている人の意見ではある)
それともアレか?戦勝国(苦笑)の驕りか?あの口調といい、傲慢甚だしく見えてしょうがない。
まぁ一応停戦ということで、軍備は整えておかないと。またいつ始まるかわからないしな。そういう風に考えるとなおさらおかしいことを言っているような気がするぞ、カガリ
平和を求める論理と停戦中の緊張が同居するデュランダルとの会談。しかもお忍びなのに堂々と人前にいる・・・ガンダム強奪の他に要人狙撃くらいあってもおかしくないような気がするんだが・・・運が良かったってことかい・・・

アスラン、グラサンは?
それと、彼バレそう。彼は元ザフト、クルーゼ隊のエース、しかもプラント国民のアイドル、ラクス・クラインの婚約者だったはず。それが紆余曲折(辻褄の合わない曲折だが)を経て「三隻同盟」の先鋒となって戦った人物。
あの世界では屈指の有名人じゃないか。しかも祖国を裏切った背信の徒。あの場にいて大丈夫ってのがすでに・・・
カガリはさらにヤバイような。立場的にな。
その二人が連合のパイロットに立ち向かう・・・これは国際問題ですぞ(笑
という以前にそんなことしてないでとっとと避難しろという指摘もありますが。いや、ごもっとも。

そういえば、前作の戦争って結構中途半端に終わってたような気がする。ヤキン・ドゥーエ戦は、確か両軍の大量破壊兵器や主要指揮官クラスの人物などが「三隻同盟」の介入によってことごとく失われた結果なし崩しに終わったものでしかなかったはず。それを「ちゃんとした終戦」として扱っているのは妙だ。もっとも、そんな脳天気なことだから連合に出し抜かれるわけだがね。
(それを言ったら前作の戦いは結局ヤキン・ドゥーエの司令部を一部の勢力が押さえたためにザフトが戦えなくなっただけだし、そこを連合が叩きつぶしてもおかしくなかった・・・戦争の目的から考えてもね)

そこでシン・アスカ登場シーン。「まだ戦争がしたいのか」などと言い出すお前は確か復讐の鬼という話じゃなかったのか?そこは「上等だ、戦争したい奴はみんな家族の仇だ!」だろう。

ゲテモノガンダム3機。前作の常夏3機はカラミティ(災い)フォビドゥン(禁断)レイダー(強奪)と「人聞きの悪い名前」でそろえていたが、今回はアビス(深淵)カオス(混沌)とそれらしく並んだところにガイア(大地母神)ということで、名前に統一感がないのはどうかと・・・。それと、この3機がどう考えても連合由来のMSにしか見えないというのはどういうことか?

今後、アスランたちはどこへ行くんだろうか。ザフトに身を寄せるのか?セイバーに乗るのがアスランらしいしあり得るが、それってどうなんだろう?かつての裏切り者を乗せてミネルバは行く・・・おいおい。オーブが加担したザフトが連合と戦うという構図になるんだが、それでいいのか?国際情勢的には大問題ではなかろうか。

そんな感じで。