犯行動機:無し

本当に怖いのは「悪意を持って殺しに来る」存在よりもむしろ「意味や理由を見せず殺しに来る」存在の方ではなかろうか。意味不明な方が格段に怖い。挙動も予測できないし、そもそもの行動原理すら見えない。文字通りの「闇」。
こう書くと「なに、そんな存在はフィクションに過ぎんよ」と笑う人もいるかもしれんが、今の現実では笑ってばかりもいられないのではないだろうか。理解不能の理不尽な暴力がもたらす恐怖は、実際に我々の世界に出現しつつあるのだし。現実の世界観はすでにそのようにパラダイムシフトを起こしてしまった後だ。(少なくとも本格的に日本を震撼させたサイコパスは15年も前に出現済み)
その極みとなると、やはり「意味がない」のが最も厄介だろうか。理由もなく殺しに来るという。