テストユアマイトガイン。

「デンジャラスシード」は曲がなかなかいい。最終ボス曲なんかは結構燃える。しかし後半戦のやりにくいこと・・・デカい、デカいよムーンダイバー!(カッコイイけどな)


それはともかく、サミーの実写取り込み格闘ゲーム「サバイバルアーツ」が唐突に入荷したレタス41。このゲームのストーリーは最高だ。なんせストーリー上の前提であるはずの部分を全力で否定する豪快なストーリーだからだ。近いうちに原文調べるけど、おおまかにはこうだ。
素手のみならずあらゆる武器を駆使して戦う究極の格闘術・サバイバルアーツ。どこで学べるのか、誰が教えてくれるのか、その実態は謎に包まれていた。
しかしここに、サバイバルアーツを修得した戦士たちが集った。彼らは、一子相伝と定められているサバイバルアーツの奥義を修めるべく、生き残りを賭けて戦わなくてはならない・・・」
お気づきだろうか?いきなり「実態が謎に包まれた秘伝の格闘術」という設定を秒で否定してます(この戦いの参加者は全員サバイバルアーツを学んでいる=知っている)で、登場キャラの微妙さがそれに拍車をかけたりかけなかったり。
プレイヤーの一人である「ガンナー」は武装警官。拳銃や火炎放射を駆使して戦います。・・・拳銃に火炎放射?
彼は、サバイバルアーツをもたらした存在が人間ではない何者かだと知り、そいつに迫るためにこの戦いに参加します。・・・彼もサバイバルアーツを修得した戦士の一人じゃないの?
同じくプレイヤーキャラ「マンゴ」はなんと戦争大好き兵隊さん。銃器を操り、相手を飛び越しざまに絨毯爆撃までします。・・・絨毯爆撃?

・・・凄いでしょ?いきなり設定を設定で否定する世界観、素手や刀剣の類はもちろん銃器や爆薬すら活用する脅威の格闘術(しかも人外のテクノロジー)・サバイバルアーツの存在など、見る者を驚異と衝撃の世界に誘う魅惑の対戦格闘、これがこれがこれがサバイバルアーツだ!

いや、マジで笑えました。ちなみに筆者はいかにも主人公チックな「ヴァイパー」を選択。彼は「ストリートファイトで名を上げるためにサバイバルアーツを修得した青年」という一見マトモに見える設定のキャラですが、なんせ肝心のサバイバルアーツがああいった種類のシロモノですからもうシャレにならんほど笑える存在になってしまうのです。
なんかニンジャ(注:「忍者」とは別物)とかいるあたりどことなく「モータルコンバット」を連想しますが。設定もどこか似通ってるさ。対立するニンジャ軍団がどーのこーのって、サブゼロとスコルピオン(日本語表記は「スコーピオン」だがゲーム中の発音では「スコルピオン」なのでこっちを選択)の対立みたいだし。

「モーコン」は初代の天然さが萌えポイントだとよく思う。実際10年前はデモで音が入っている、しかも大音量の店を知っていたんだが、たとえばそこで「メタルブラック」なんかをやってる最中に「♪ちゃらり〜♪(やけに甲高い音でなおかつ速く)」とかタイトル曲が流れて爆笑という凄いトラップとして機能する脅威。
アヤシイ洋ゲーは数あるが、モーコンはそのナチュラルっぷりがカゲキにステキだ。主人公でブルース・リーもどきの劉鋼(リュウ・カン)がとても主役には見えなかったりフェイタリティがやけに地味だったり。反面他が派手だよな、フェイタリティ。あとライデン様の「アイヤママイェー!」とか「ハイドロメルキアー!」(昔「水酸化メルキア」とかボトムザーにしかわからないことを言っていた俺たち)、日本でアーケード版のために用意されたタイトー版インストでのバトルハープーンの名称「スコルピオンフック」(非常に良いネーミングだと思った俺たち)とか。
劉鋼は少林寺の秘密結社「白蓮党(ホワイトロータス)」なる怪しい集団の一員っつー謎の設定だし、サブゼロは伝説の中国忍者一族「燐塊(リンクェイ:厳密には「塊」ではなく「火偏に鬼」を書く)」の忍者。中国忍者って何よ。
そんなセンスがモーコンのモーコンたる所以である。