初めにエレクトリッガーありき

リリース当初、ゲーメスト誌の記事などで一般的だった攻略は、大雑把に言うと「エレクトリッガーとビームソードのついた機体で破壊可能な敵弾や雑魚から身を守りながら戦う」というものだった。そのために使われていたパーツは防御に特化したSPウェポンであるエレクトリッガー(EL)、モーションが速く隙の無いビームソード(BS)やアイアンクロウ(IC)、そして移動速度の速い6輪や2脚だった。
防御性能を前提にした攻略概念ゆえ、威力は高くとも当てるのが難しい(とされた)グレネードランチャー(GL)、攻撃範囲の狭いナックルショット(NS)やパイルバンカー(PB)は使いモノにならないという通説が、当たり前のようにまかり通っていた時期があった。少なくとも一般的には。
そんなわけで俺の周囲でも51式「紫電」(EL+BS+2脚)や63式「月光」(EL+BS+6輪)が当たり前に存在していて、その基準外にいた機体を使うと珍しがられていた。まぁ、仲間内では相当いろんな方向の機体がいたから、俺自身は月光最強説などはなから信じてなかったりするのだが。