驚異の「斑鳩」なりきりスレッド

参考検索:google:斑鳩 森羅
2ちゃんねる・アーケード板で一昨年の春ごろまで展開されていたスレッド「斑鳩の森羅だ・・・」がこの検索結果で読めるはずだ。まずは何も言わずに読んで欲しい。
昨今のゲームキャラに比べ情報量が不足しているにもかかわらず、独特のキャラ立てと筆致でスレ住人を感動させ、当時のなりきり批評スレッドでも多くの強豪キャラスレを凌ぐ評価と人気を得た(同時期ではクーラ・ダイアモンドスレと並びトップクラス)ある意味伝説的ななりきりスレ。特に終盤はゲーム本篇同様、肉体の限界に達して意識が朦朧とするあまり通信内容が不明瞭になる描写や、己の命が尽きる前のある種の「悟りの境地」のようなものが活写されており、あの最終局面の凄まじい盛り上がり(ここ数年のシューティングの中でもずば抜けた燃え展開があるので知らない方は是非確かめていただきたい)をレスで再現してみせたのはあまりにも見事だった。実際本当に森羅が閃光の彼方に消えたかのようにレスが途絶え、後日老人達が記録を回収していたという展開はゲーム本篇のストーリーを補完する参考になるのではないかというほど。
実際本物の森羅がこういうキャラかどうかはわからない。だが、このスレッドを読むと「こういう物言いをしそうだな」という妙な説得力に驚く。
斑鳩」は近年稀に見る秀作である。賛否両論あるだろうが、緻密な攻略性、壮絶で悲壮感あふれる世界設定、企画者自身によって書かれゲームに密着した音楽(最終戦闘に1面テーマがリプライズする演出には本気で燃えた)など、魅力がたくさんある。そしてこのスレもそこから生まれた傑作といえる。

それにしても・・・1面「理想」冒頭テロップの「嗚呼、斑鳩が行く・・・」(以下続文あり)の哀切に満ちた一節が、試練を越え信念を貫き、現実と戦った末に、最終面「輪廻」テロップ(最終ボス登場直前に入るというのが泣かせる)の締めの「故に、斑鳩は行く・・・」へ繋がっていく様は、全てを超えて駆け抜ける森羅たちの想いを感じさせ、非常に美しい。

まずは読め。後悔と共に死すことなし。