「仮面ライダーカブト」

思ったより面白くなってきたこのごろである。

天道と加賀見の男の友情がこのごろ熱く、見ていて唸らされるものがある。前回ザビーゼクターを手にし、仮面ライダーザビーとなった加賀見だが、カブト抹殺の命を受けて戸惑い、結局は天道を倒すことをやめ、ザビーの資格を返上する。ザビーであることよりも大切なものを手にした、と。

天道の台詞にも毎回楽しませてもらっているが、今回はこれまでにも増して光っていた。友情とは「友の心が青臭い」ということであるとか、「青臭いなら青臭いなりにその気持ちを本気でぶつけてこい」とか。

見てて「うわ、いいなぁこれ」などと思ってしまった。前ザビー有資格者の矢車にしても、あのまま狂ってしまわずに一旦冷静になり、自分の失敗を見つめなおすあたり、今後の物語での動きが楽しみだ。

今のところ、登場人物の魅力がシナリオに生きていると感じられる面白さだ。