「蒼穹のファフナー」

angelaのOPがもう強烈にカッコイイだけに・・・

ダメだ・・・何回見なおしても状況の重さが伝わらない。1〜2話まででどれだけのことが起こっているかというと、

  • 主人公たちの住む島に未知の敵襲来、その思念に答えたら重力波(破砕砲じゃないのか)に呑まれて消される
  • 島自体がそれを迎え撃つ要塞で、住宅街の道路が防御壁になったりする。島民の中でも大人たちは防衛組織のスタッフ
  • 迎撃に戦闘機部隊出動、瞬殺。防衛組織に戦闘機乗りの奥さんがいたり、なかなか難儀な状況
  • 2人の主人公はそれぞれ巨大ロボットの搭乗者とナビ担当。いきなりぶっつけ本番(正規のパイロットは既にやられている)
  • 敵を倒すためにレールガンを用意してもらう。レールガンを送った主人公の父、重力波食らって消滅
  • 敵撃退後、主人公2人の会話で「日本は29年前に消滅している」とわかる

・・・のに、それらの意味全てがすべってるのはなんでだ?描写が圧倒的に足りないと思うんだがどうよ?
謎の敵に理不尽にやられて人死にまくってるんだぞ?親父さん死んだんだぞ?29年も前に日本無くなってるんだぞ?そんな状況にいきなり放りこまれて、なんであんなに落ちついてる?
実感がわかないならそれでいいけど、実感がわかない描写が欲しい。実感してるんならもっと深刻にやってほしい。鬱展開でも全然構わないんで、深刻さや真剣さを描いて見せて欲しい。これは凄まじい戦いの物語、過酷な運命の物語であるはずなのだから。

新世紀エヴァンゲリオン」のデッドコピーとのそしりを免れないのは、「エヴァ」にあったそういう深刻さがこちらには感じられないからなんじゃないかと思う。あれ以上の凄絶さでもあれば、別の評価もできたはず。今後に期待すべきかどうか、ちょっと考える。

この文を書いている人間は、一方で「Get Ride!アムドライバー」を観ているわけだが、じゃああっちは叩かないのかと思われるかもしれない。でも、「アムドライバー」は最近キャラ描写がいい感じになってきている分「ファフナー」よりは面白く観られる。特に10話以降の流れは純粋に「これからどうなるのか?」と思いながら観られるので。もともと人が死なないことを前提とした世界から始まってそれが崩壊するまでの展開は普通に良かったし。今後どうなるかは保証出来ないけど(苦笑)なんせ「アムドライバー」だからなぁ。
XEBEC、しっかりしろ。冗談抜きで。

でも「DearS」よりは遥かにマシ。